猫は年に数回発情期があり、その期間に交尾をすると高確率で妊娠します。そのため猫と暮らしていくのなら、去勢・避妊手術についてしっかり検討しましょう。
去勢・避妊手術を受けさせない場合、もし愛猫から子猫が生まれてきた場合に責任を持たなければなりません。
そこで、あなたが去勢・避妊について考えるための手助けとなるよう、猫に去勢・避妊手術を受けさせる場合のメリット・デメリットを紹介していきます。
去勢・避妊手術を受けさせた方が良い理由
オスは生後5〜10ヶ月、メスは生後4〜9ヶ月で最初の発情期を迎えます。
発情中は異性を探しに外に出ようとするため、それによって事故に遭う可能性や他の猫に病気を移される可能性があります。
そのほかにも、大声で鳴き続けたり、あちこちにマーキングする恐れがあり、気持ちが安定しません。
もし飼い猫に繁殖させる予定が無いのであれば手術をした方が良いと考えます。
去勢・避妊手術のメリット・デメリット
去勢・避妊手術にはメリット・デメリットがあります。
メリット
- メスの場合、避妊手術をすることにより生殖器系の病気を防ぐことができる。
- オスの場合、去勢手術により性衝動が抑えられ、猫エイズなどの病気にかかりにくくなる。
- 性格が穏やかになる。
- 発情期に昼夜関係なく大声で鳴かなくなる。
- 発情期に壁や家具などにマーキング(おしっこ)をしなくなる。
- 発情期に外に出たがらなくなる。
デメリット
- 基礎代謝が減るために太りやすくなる。
以上のことから、基本的にメリットの方が多いことが分かります。
手術の危険性はないの?
手術によって、オスの場合は睾丸、メスの場合は卵巣と子宮、もしくは卵巣だけを摘出します。
事前に血液検査などで健康状態を確認しておけば危険はほとんどありません。
手術では麻酔を使用するため、前日の絶食など、家での体調管理が必要となるため、獣医さんにしっかりと確認しましょう。
去勢・避妊手術を受けさせる時期はいつが良い?
去勢・避妊手術を受けさせる時期が遅いとマーキングなどの行動が残ってしまうこともあります。避妊・去勢手術を受けさせる一番良いタイミングをご紹介します。
去勢・避妊手術を受けさせる良いタイミング
- 生後6ヶ月〜1歳の子猫
体が十分成長しているため、体力があり、手術による負担が少ないです。
また、発情期を迎える前に去勢・避妊手術を受けさせることで、発情期における困った行動を猫が一生取らなくなります。
この時期に去勢・避妊手術を受けた猫は生殖器系の病気の発生率が低いです。
去勢・避妊手術の流れ
去勢・避妊手術の際の流れをご紹介します。
手術を行う前にはワクチン接種が必要
去勢・避妊手術を行う1〜2週間前にはワクチン接種を済ませておく必要があります。
前日
獣医さんから絶食の指示をもらいます。◯時以降は食事を摂ってはいけないなど、獣医さんの指示に従いましょう。
当日
動物病院に行き、猫を預けます。
その後、猫の検査をして手術が受けられる状態か確認し、大丈夫であれば全身麻酔をかけて手術を始めます。
オス猫は短時間で手術が終わることが多く、日帰りになる場合がほとんどです。
メス猫の場合は経過観察が必要となるため、入院となる場合がほとんどです。
手術後の注意ポイント
手術後は傷口がふさがるまで様子を見続ける必要があります。
薬や体重管理など、獣医さんの指示に従いましょう。
1週間後
手術の1週間後に、動物病院で手術後の傷を確認してもらいます。完全に傷口が閉じているなら抜糸をします。自然に溶ける糸を使っている場合は抜糸はしません。
去勢・避妊手術では補助金の申請ができる!
去勢・避妊手術は自治体や獣医師会から補助金を受けられるケースが増えてきています。申請方法を調べておきましょう。